女性にとって生理はとても大切な体の機能です。
生理が来ないと妊娠した、と考えがちですが、実は原因はそれだけではありません。
考えられる原因の1つに無月経が挙げられます。
そもそも生理は、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが、1ヶ月ごとの月経周期に分泌するという仕組みです。

しかし、その毎月の生理が来ないことを無月経といいます。
1ヶ月生理が来ないときや、少し月経周期がずれることは問題ありませんが、3ヶ月以上来ない場合は無月経の可能性があります。
無月経になる原因には病気が関係していることもあるので注意してください。
考えられる病気で最も多いのが多のう胞性卵巣症候群です。

多のう胞性卵巣症候群
卵胞が卵巣内に多くできてしまうことで卵巣が大きくなってしまいます。 その結果、卵胞を排卵し辛くなり、無排卵となってしまうのです。 無排卵の状態であるため、おりものの量が増える傾向にあります。 もし生理が来ず、おりものの量が多いと感じた場合は多のう胞性卵巣症候群を疑ってみましょう。 多のう胞性卵巣症候群の治療法には、排卵誘発剤やホルモン療法などの内服薬、またはクロミフェン療法という排卵誘発剤の注射が代表的です。 場合によっては手術を行うこともあります。
早発卵巣不全
無月経の原因として考えられる病気には、早発卵巣不全というものもあります。 早発卵巣不全とは、まだ若い20代や30代で閉経前のような症状が出る病気です。 染色体異常や自己免疫疾患を持っている人に多く見られます。 このような自己免疫に異常がある人には卵巣の機能が低下していることが多いのです。 治療法としては、クロミフェン療法が代表的で、排卵誘発剤を使用し、卵巣の機能を回復させます。 早発卵巣不全をそのままにしておくと若くても閉経してしまうので必ず治療するようにしてください。 妊娠できなくなるだけでなく、骨粗鬆症や性器萎縮にもつながり、老化を早めてしまうことになりかねないのです。

無月経を治療する方法は排卵を促すこと

無月経は先ほど紹介した病気が原因となっていることも多くありますが、病気の場合、または病気でない場合、どちらも卵巣の機能が低下していることがほとんどです。
そのため、排卵を促し、卵巣の機能を正常に戻す治療を行うことが大切になります。
薬物療法では排卵誘発剤を使用して生理機能を回復させます。
一般的に、排卵誘発剤にクロミフェンというものが使われます。

クロミフェンは、スムーズに排卵が起こりやすく、尚且つ副作用が少ないことが特徴です。
クロミフェンは、女性ホルモンの分泌を促す視床下部に作用し、下垂体にまで働きます。
その結果、ゴナドトロピンが分泌され、排卵が起こるという仕組みです。
この治療法は、無月経になり始めたころに効果的なので、早めの受診を心がけてください。
無月経の治療は薬物療法だけではありません。
普段の食生活を見直すことで排卵が促されることもあるのです。

まずは食事の仕方ですが、血糖値を上げすぎる食べ方はやめましょう。
炭水化物を過剰に摂取したり、早食いや食べすぎも良くありません。
また、血糖値を緩やかに上げる食べ方としては、野菜、タンパク質、そして最後に炭水化物という順で食べることが効果的です。

さらに、排卵を促すには、血液が健康でなくてはなりません。
特に冷え性などの血行不良の人や、貧血気味の人は注意してください。
血液を増やす栄養素といえばやはり鉄分です。

鉄分を含む食べ物にはひじき、ほうれん草、赤身の肉などがあります。
鉄分には2種類あり、ヘム鉄と非ヘム鉄に分かれます。
ヘム鉄は動物性の肉に含有する鉄で、非ヘム鉄よりも吸収されやすいことが長所です。

一方、非ヘム鉄は植物性の食材に多く含まれます。
非ヘム鉄は吸収されにくいことが難点ですが、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が高まるのです。
食材を上手く組み合わせて食べることが重要になります。