昨今の若いカップルによく見られるのが生理中だから避妊をせずにセックスをしても妊娠しないという間違った判断です。
妊娠しやすいのは排卵期とは言われていますがそれ以外の時期でも妊娠する可能性は0ではありません。
妊娠しないことが生理中のセックスのメリットだと考えているのであれば改めると良いでしょう。

生理中のセックスのメリットがあるとすれば、生理痛を緩和させることができるということです。
セックスによってオーガズムに達すればエンドルフィンやオキシトシンといった鎮痛剤の役割を果たすホルモンが分泌されて生理痛を和らげてくれます。
ですが前記したように排卵期以外でも避妊をしなければ妊娠の可能性が高まるということには注意が必要です。

生理中にはセックスをしないというカップルに多いのがオーラルセックスです。
女性器に刺激を与えるわけではないので問題ないと考えがちですが、生理中は体の抵抗力が低下するため喉など粘膜の弱い場所から菌が入り込む可能性が高まります。
確かにオーラルセックスでは女性器への挿入をしないので生理中でも少ないリスクで済みますが、決してノーリスクではないので我慢できるものなら我慢した方が良いと言えます。

中には多少のリスクを省みず生理中にセックスしてしまうカップルもあるでしょう。
ケースバイケースですがセックスによっていつもよりも多く出血してしまい、その状態が緩和されず貧血気味になってしまう人もいます。
この場合通常の貧血とは違って出血の原因が膣にあるため、素人判断で投薬したりすると余計に事態が悪化します。
異変を感じたら産婦人科に行くよう心掛けましょう。

また、生理中の膣内への挿入は子宮内膜症の原因になります。
生理中の膣は本来不用になったものを内膜ごと子宮の外へ出そうとします。
挿入はこの働きに逆らう行動で、排出されようとした内膜が子宮の奥の方へと運ばれることで発症します。
こうしたことからも、生理中のセックスにはメリットはほとんどなくデメリットが多いことが分かります。

生理中は性病の感染リスクが高まるので控えましょう

生理中の女性の体はとにかく弱くなります。
特に膣内は膜も剥がれて感染症にもかかりやすくなっていますので、細菌から守るようにしておく必要があります。
特に若いカップルは生理中でもセックスをしてしまう人が多いですが、免疫力が低下している膣内に男性器を挿入する行為は性病などの感染症のリスクを非常に高める行為でもあります。

男性でも知っているように生理中の膣内からは血液が流れ出てきます。
セックスの際、この血液は潤滑油の役割にはならずやがては乾燥して固体になります。
その状態でセックスを続ければ固体となった血液によって膣内が傷つけられる可能性があります。
その傷口からは性病以外の細菌も侵入して様々な感染症を引き起こします。
デリケートゾーンと呼ばれるのはこうした背景もあるからではないでしょうか。

また、血液感染する菌を女性側が持っていた場合、たとえ避妊をしていても男性側がその菌をもらってしまう可能性があります。
避妊をしていない場合には当然性器からその菌が侵入しますので、女性側だけでなく男性側にも感染症のリスクがあるということは念頭に置いておきましょう。

生理の痛みがある中でセックスを行うとセックスに対する意欲が低下する性的意欲障害、生理後のセックスでも痛みを感じてしまうなどの女性性機能障害に陥ることがあります。
不感症という言葉でよく聞かれますが、セックスの際にも膣ないが濡れずに挿入に痛みを伴う、セックス事態に嫌悪感を感じるなどの症状は女性性機能障害です。
同時に子宮内膜症のリスクもあることを考えると、最悪の場合不妊という状態になる可能性は決して低くはありません。

生理中には性病の感染リスクが高まるだけでなく、その後の性生活にも影響を与えてしまいます。
女性側は性的欲求に対してできるだけ我慢するしかありませんので、パートナーはそれをサポートしてあげるとより良い関係が築けるのではないでしょうか。