米国のある大学では、自動販売機でアフターピルの販売が開始されました。
大学在学中に、若くして望まぬ妊娠をしてしまった場合には、最悪の選択を迫られるケースも考えられ、在学中であれば、出産と子育てに備えるために退学を余儀なくされることもあり、女性の将来の選択肢の幅を狭めてしまう可能性もあります。
そのような事情を鑑みて、米国のある大学では、自動販売機でアフターピルの販売に踏み切りました。

どんなに細心の注意を払ってコンドームなどの避妊具を使用して性行為を行なったとしても、思わぬアクシデントに見舞われ、コンドームが破けてしまう可能性もあります。
もし、そのような場合にドラッグストアが閉まっており、アフターピルのような緊急避妊薬を購入することができない場合には、望まぬ妊娠を招いてしまう可能性があります。
アフターピルのような緊急避妊具は72時間以内に服用しなければなりません。

アフターピルは、服用が早ければ早いほどその効果も高く、高確率で避妊を行うことができます。
ある米国の大学が自校の敷地内にわざわざ自動販売機を設置し、アフターピルの販売を開始したのは、性行為を奨励するためではなく、望まぬ妊娠を防ぐことを目的としています。
学生たちもそのことをしっかりと理解しており、望まぬ妊娠で中絶してしまったり、子供を育てるために退学して勉強の機会を奪われたりすることが無いようにとの配慮からきています。

いざという時のためにしっかりと備えておくことによって、妊娠のリスクに備えておくということは大切なことです。
それは、自分の身体を守るということに繋がります。
自分の身体を守るためには、コンドームやアフターピルなどの避妊具についてしっかり理解し、いつでも使えるように備えておくことが大切です。
避妊するという考え方を身近にしておくことは、いざという時に必ず役に立ちます。
アフターピルを大学の敷地内で販売し始めた背景をしっかりと理解して、避妊することの大切さをしっかりと考える必要があります。

フランスでは中学校や高校にコンドームの自販機がある

避妊をできるだけ身近に考え、自分の身体を守るようにするという考え方は、米国だけにとどまる考え方ではありません。
例えば、フランスではコンドームの自販機が中学校や高校、大学に設置されています。
もちろん、このことは、性行為を奨励するものではありません。
むしろ、性行為を行う際にはしっかりと避妊することを奨励するものです。
小学校、中学校にまでコンドームの自販機を設置する意味があるのかという声もありますが、避妊を身近にしておくということは大切なことであるという認識があり、小さい頃から性教育が徹底されています。

しかも、フランスでは、高校の敷地内にコンドームを販売するための自販機を設置することは法律で義務化されています。
保健室にはピルも常備されているため、緊急の場合にも安心です。
もちろん、保健室のピルは緊急避妊薬だけでなく、低用量ピルのように生理を軽くしたりといった効果を持つピルも常備されています。
フランスのこのような取り組みは、小さい頃から避妊についてしっかりと考え、自分の身体は自分でしっかりと守ることを奨励している事例であると考えることができます。

こうした諸外国の動向を見てみると、日本はまだまだ避妊に対する理解が広がっているとは言えない現状があります。
しかし、いざという時のために、コンドームやアフターピルを備えておくことは、望まない妊娠を防ぐために必要なことです。
日本にはフランスのように法律によって高校の敷地内にコンドームの自動販売機の設置を義務づけられてはいません。
しかし、望まない妊娠を防ぐことが今後日本でも必要であると考えれば、将来、日本でも避妊が身近になるような取り組みがなされることが期待されていると考えられます。